Yahoo!ニュース - 派遣法、事実上断念=週内の審議見送り―与党 (時事通信)
安倍内閣が今国会での成立を目指していた「労働者派遣法改正案」がなんだかんだで廃案になるみたいです。ちなみに廃案になる理由は「衆院を解散するので野党の反対を押し切って強行するのはイマイチかもなー」という与党の思惑からみたいです。
この「労働者派遣法改正案」はテレビのニュースやネットのいろいろなところで賛否両論で議論されているみたいですが、その大きなポイントは二つあります。
ポイントの一つ目は「同一の派遣社員が同一の職場で働く期間の上限を3年とする。それを超える場合には派遣元は、①その派遣社員を正社員として雇用する ②派遣先での直接雇用を促す ③新たな派遣先を紹介する、のどれかを選ばなければならない」ということです。この改正案の目的としては「正社員の雇用を促す・増やす」ことだとは思うのですが、正社員制度の改正(特に退職に関して)が伴わないと正社員の雇用を増やす企業は少ないのではないかなーと思ったりします。特に中小企業は。
ポイントの二つ目は「特定労働者派遣の対象となっていたデザイン、通訳、システム開発などの専門26業務を廃止して一般労働者派遣に統合する」ということです。これによってこれまで派遣期間の制限がなかった専門26業務も他の業務と同様に最長3年間という制限が加わって同じ職場で働き続けることができなくなるわけですが、これに関してはもっと専門26業務の「現場」の状況を知る必要があるのではないかなーと思ったりします。
そんなこんなで個人的には「今回は廃案になって良かったのではないかなー、もう少し調査検討が必要なのではないかなー」と思っているところです。