クラブ、24時間営業可能に 風営法改正案を閣議決定 :日本経済新聞
軽い飲食ができる店でDJがノリノリの音楽を流して客が踊る、いわゆる「クラブ」に関する規制が緩和されて、ある条件をクリアする店に関しては24時間営業できるようになるみたいです。(まだ閣議決定の段階なので確定ではありませんが)
これまでの法律において「クラブ」は風俗営業(キャバクラやゲームセンターやパチンコや麻雀店などと同じ括り)に指定されていたので(風営法の第2条第1項第3号ダンスクラブ等、第2条第1項第4号ダンスホール等)原則午前0時までしか営業してはいけませんでしたし店内の設備にもいろいろと細かい規制がありましたが、今回の改正で風営法の中に「ダンス」という言葉を用いた業態がなくなって、いわゆる「クラブ」が風俗営業から外れることになるみたいです。
風営法が改正された後「クラブ」は風俗営業ではなく「特定遊興飲食店営業」という新たに設けられた業態に該当することになり、そのための条件として「店内の飲食用スペースでは照度を常時10ルクス超にする(ダンスフロアは対象外)」が設定されるみたいです。
ちなみに照度10ルクスは「映画館の休憩時間中」くらいの明るさみたいです。
1948年施行の風営法は男女の踊りが売買春につながりかねないとして、ダンス営業を規制。これに対し、政府の規制改革会議などから「時代遅れ」との声が噴出した。政府はクラブから風俗営業のイメージを払拭し、深夜営業に道を開くことで、外国人観光客の呼び込みや新規参入を促したい考えだ。
確かに現行法での規制はかなり時代遅れな感もありますし、法律での規制を厳しくしたところで法の隙間やグレーゾーンで営業するお店や地下に潜る違法店が増えるだけなので、厳しく規制するところは厳しくしつつ規制を緩和するところは思い切って緩和してメリハリをつけた法規制が良いのではないかなーと個人的に思ったりしています。

踊ってはいけない国、日本 ---風営法問題と過剰規制される社会
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